外断熱
最近外断熱をうたい文句にしている広告をよく見かけます。
本当にすぐれた工法なのでしょうか。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、それぞれについて考えてみたいと思います。
■木造
柱間に断熱材を入れていく「充填断熱工法」と、外断熱といわれる「外張り断熱工法」に分かれます。
きちんとした気密、防湿処理を行い、通気層を設ける工法にすれば、「充填断熱工法」でも壁内結露を起こさず、断熱性能的にも問題ない建物ができると思います。
しかし、きちんとした施工がなかなか難しいのです。
そのため今までは気密、防湿処理が不十分で、その結果、壁の中で結露を起こしカビの発生という事態が起きていました。
そのようなことから「外張り断熱工法」のほうが注目を浴びてきているのではないでしょうか。
省エネという観点から見ると、木はそれほど熱容量が大きくないので、蓄熱体としての期待はできません。
なので「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」、どちらも大差はないと思います。
■鉄骨造
外壁、屋根の下地取り付けを考えるとどうしても、下地を通して熱が伝わってしまう、ヒートブリッジができやすく、工法的、技術的にもまだ解決されていない部分が多いと思います。
■鉄筋コンクリート造
外断熱にすることにより、内部結露はなくなります。
さらにコンクリート自体が蓄熱体となるため、エネルギー消費を抑えられ、冷暖房費の削減になります。
さらに構造体であるコンクリートを温度変化から保護できます。
なんだかいいことずくめですが、気をつけなくてはならないのが、夏の問題です。
日射の侵入、人間の体温、電気製品からでる熱、外からの熱風の侵入などにより室内に熱が溜まってしまう。
対策としては、直射日光が入らないような工夫、外気温が下がった朝、晩に通風を行うなどです。
鉄筋コンクリート造に関しては、外断熱の方が内断熱より非常に有効な工法だと思います。
なぜ今までは内断熱が多かったのでしょうか。
何点か考えられますが、施工的に簡単でコストが安くなるというのが一番の理由だと思います。
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